失明の危機?2006/10/11 23:49

昨夜の恐ろしさから、今日は朝イチで眼科へ出掛けた。
今度は数年前に、何度かお世話になったところ。
今度こそ、絶対コンタクトを作るぞ!と意気込んで。

長い待ち時間でよーく考えてみると、先週まで使用していたコンタクト、ここではなく、そのまた前にかかっていた眼科だったことが判明。
え、てことは⋯もう6年くらい同じレンズ使っていたってこと?
何て物持ちのイイ、経済的な⋯なんてニヤついていられたのも束の間。
実は期限を過ぎたレンズは酸素透過が悪くなり、目にはとてもダメージのあるものなのだと⋯後から知った。

「もうン十年もコンタクトで生活してきたので、やっぱり眼鏡はキツイんです」
他の眼科で言われたことなども話し、コンタクトを作りたいと言った。
すると医師は、やっぱりウンとは言ってくれなかったのである。

角膜の内側に、内皮細胞というものがある。
この細胞は、奥にあるためほとんど無症状だが、年齢とともにだんだん数が減っていく。
私のようなヘビー級のコンタクト使用歴だと、コンタクトを使わない人よりもその細胞が減りやすいのだという。
レンズやドライアイで負担がかかり、角膜に酸素が届きにくい状態になっている。
この内皮細胞が減ると、様々な眼疾患の原因になるだけでなく、最悪の場合は失明にまで至るそうだ。

とにかくその細胞の状態を調べてもらうことにした。
眼科にある機械で写真を撮り、それで細胞数がわかるという、簡単な検査だ。

医師が指摘したとおり、私の内皮細胞はかなり減少していた。
後でネットで調べたところ、危険ラインの数値だった。

「私だったら、絶対にコンタクトはやめます。どうしても、と言うなら処方はしますが、今までのような使い方はではなく、ごく短時間か、たまに使う程度にしないと。定期検診もきちんと受けなければいけません」

女性の医師だった。
私の戸惑いと不安をうんうんと聞いてくれ、丁寧に説明してくれた。

夜の光の反射についても聞いてみると、両目に細かい傷が沢山ついているので、そのせいで眩しいのかも知れない、ということだった。

「ドライアイもかなりひどいですね。これも傷の原因になるので、目薬で治療しましょう。傷の様子も見たいから、1カ月後に検診に来て下さい」

もう、素直にうなずくしか出来なかった。
次までに、よく考えてみて下さいね、と言われたが、もう結論は出たようなものだ。
失明なんて絶対にイヤだ!
どんなにわずかな光でも、見えると否とでは大違いである。
いつまでも本を読みたいし、ネットもしたい。
あちこち出掛けて行きたい、自分の力で。



今夜は、帰宅時の運転も少し冷静になれた気がする。
腹が据わった、というのもあるかな。
あと、気がついたこと。
対向車のギラギラビームも、相手が近づくにつれおさまり、ハッキリする。
お店の電光看板は、反射せず見える。
うん?と目をしかめてみたら、いくらかマシになる。
これは、もしかして、見えないことによるハレーションのようなもの?
普通の状態でも、夜間は視力が0.3ほど落ちるそうだ。
今の私の眼鏡は0.8程度。
今まではコンタクトで1.0見えていたのだから、見え方が違って当然なのかも知れない。

もうあのクリアな視界がないのは残念だけど、最悪の事態になる前に気がついて良かったと思うことにする。
せっかく張り込んだお気に入りの眼鏡。
これから、ずーーっと大切に使わなければ。
しばらくは、しかめっ面で帰ろう(笑)
傷が治ったら、もう少し見えるかな?
その頃には眼鏡にも慣れ、ちょっと度を上げてみるのもイイかも知れない。